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目次
RC住宅の壁厚は、遮音性や耐震性などの住宅性能や安全性に大きく関わっています。建築基準法で定められている基準や規定、性能、部位ごとの壁厚の目安などをまとめました。
RC住宅における壁厚とは、鉄筋コンクリート造(RC造)の建物を構成する壁の厚みを指しています。単に部屋を仕切るための壁ではなく、建物の構造的な骨組みとして非常に重要な役割があります。
建物の外壁の中には鉄筋が入っていますが、RC住宅は鉄筋とコンクリートの両方で建物を支えています。
また壁が厚いほど遮音性や断熱性に優れており、壁厚は建物の安全性と快適性に大きく影響しているのです。
建築基準法における壁厚の最低基準は、120㎜以上かつ壁板の内法高さの1/30以上と定められています。
ただし実際のRC住宅住宅の壁厚は、150㎜以上が一般的で、階高が高いほど必要となる壁厚は太くなります。
以前は120㎜の壁厚が通常でしたが、RC造の構造設計法・施工基準などが厳格化された結果、現在では150㎜以上が標準となっています。
高い居住性や快適性が求められる分譲マンションなどでは、壁厚200㎜以上となることもあります。
建物の壁が厚いほど、遮音性や断熱性、耐震性が高くなります。壁厚がどのように影響するか、それぞれ解説します。
防音とは、中の音を外に漏れないようにするだけでなく、外の音を中に入れないことも重要です。RC住宅はすき間が少なく、コンクリートの壁は重量があり密度が高いので遮音性に優れており、壁が厚くなるほど防音性能が高くなります。
RC住宅は、鉄筋とコンクリートという2つの特性の異なる素材を組み合わせて、非常に強固な構造体となっています。鉄筋は引っ張る力に強く、地震の際の建物が引き延ばされる力を軽減し、粘り強く抵抗します。
またコンクリートは圧縮する力に強く、建物自身の重さや地震による押し潰されようとする力を負担します。さらに鉄筋とコンクリートが一体化することにより、局所的な破壊が起こりにくく、建物全体で地震のエネルギーを吸収・分散できます。
RC住宅の外壁に使われるコンクリートは、木材などに比べて熱伝導率が非常に高い素材です。外気の影響を受けやすいため、適切な断熱材を使用する必要があります。
一方でコンクリートで固めたRC住宅は、構造体にすき間ができにくく高い機密性があります。冷暖房効率が良く、蓄熱性も高い特性を活かし、適切な断熱処理により快適性を保ちやすくなります。
壁厚は部位ごとにも異なります。
外壁は150〜200㎜が主流となっています。室内間仕切りは120〜150㎜と、外壁より少々薄めになっています。用途によっては石膏ボード等が併用され、すべてがコンクリートではありません。住戸内にある壁は、特別な事情がない限り、遮音性を考慮しないためです。
地下外壁や階段周りなどは、負荷を考慮して250㎜以上に設定されることもあります。
RC住宅の壁厚は、型枠の規格や施工精度を考慮し、150㎜、180㎜、200㎜などのきりの良い寸法が一般的です。
壁厚を決める重要な要素としては、建物全体の安全性に着目します。以下の3つのポイントから壁厚を設定していきます。
RC住宅の壁厚は、建物の安全性と快適性を決定づける重要な要素です。壁厚によって高い耐震性と遮音性、気密性により、安全で快適な室内環境を得ることができます。
ニーズとコスト、施工性のバランスを考慮しながら、適切な壁厚を設定することが大切です。